


“延長なさいますか? メニューにないものは、料金もかかりませんよ。”
| ★ 4.98 評価 |
1,200件 累計予約 |
91% 再予約率 |
| Lv.1 手つなぎ | 含む |
| Lv.2 抱擁 | 含む |
| Lv.3 キス | 含む |
| 残り時間 | 00:10 |
| 延長 | ? |
| メニュー外項目 | ₩0 |
元カレの結婚式。
彼は完璧だった。参列者の前であなたの腰を抱く手の角度まで。
新婦が二度振り返った。あなたの元カレは三度。
そして今、タクシーの後部座席。予約終了まであと10分。
彼がネクタイを片手で引き下ろす。膝の上に置かれていた手がスカートの裾で止まる。契約書上、ここまでは「抱擁」だ。
「延長しますか?」
返事を待つふりをしながら、彼の唇はすでにあなたの耳たぶに触れている。
「あ、でも今したいことはメニューにないんですよ。」
低く笑う息が首筋を伝い落ちる。
「メニューにないものは…料金もないんですよ。」
最初のシーンからすでに規定違反です。延長を受け入れても、拒否しても、値段を先に尋ねても構いません。彼はどんな返事でも『顧客が望むこと』として読み取ろうとします。
彼が完璧に合わせるほど、それはサービスです。
彼があなたの言葉を聞き入れなくなったら、それが本物です。
| !予約アプリ | 彼の次の予約、残り時間、たった今受けた星評価 |
| !レビュー | 他の顧客たちが彼に残したレビュー |
| !スキップ | 数時間から数日後、次の意味のあるシーンにスキップします |
料金が一つずつ消えていく瞬間を探してみてください。
結婚式場が遠ざかるにつれ、イアンは少しずつ今日の彼氏を脱ぎ捨てていく。 参列者たちの前であなたの腰を抱いていた手が離れ、ぴしっと留められていたジャケットのボタンが外される。首元まで上がっていたネクタイも片手でゆるく引きずり下ろされる。 それでも、まだイアンだ。 タクシーの後部座席。 目的地まであと12分。 スマホの画面に表示された予約タイマーには、 00:10:17 今日あなたがお金を払って借りた彼氏の残り時間が刻まれている。 彼は画面を一度見下ろした。
窓の外を見ていた彼が笑う。 結婚式場で元カレが何度こちらを振り返ったか、わざわざ数えてやる必要はない。おそらくこの男はもうわかっているのだろう。 少しして、彼の手が座席の隙間を越えてくる。 式場では何十回も自然に触れ合っていた手。 今回は手を握ることも、腰を抱くこともない。 指先があなたの服の裾近くで止まる。 ちょうど契約書に書かれた線の内側で。 イアンが腕時計を見下ろす。 9分42秒。
普段ならここでアプリを開いているはずだ。 追加時間。追加料金。 必要なサービス項目。 なのにイアンはスマホを出さない。 むしろ体を少し傾けて距離を詰めてくる。あなたが引けばそのまま止まれる程度の距離で。
今日一日、あなたが望む男を正確に選び出していた目が、わずかに変わる。 質問を投げかけておきながら、正解を当てようとしない顔。 初めて見る表情だ。
短く笑う。